[ドリンク大全]ウイスキーの秘密

いろいろな飲み物で割って、楽しむことができるウイスキー。特に炭酸水と割って、ハイボールとして飲んでいる方は多いのではないでしょうか。日本でも主流のお酒として、一般庶民に浸透しているウイスキーの正体はどのようなものなのか、一緒に見ていきましょう！

いつから飲まれてる？～ウイスキーの歴史～

ウイスキーは蒸留酒として区分けされますので、歴史も蒸留アルコールの歴史と結びついています。蒸留アルコールの製造が始まったのは、8-9世紀ごろで、中東だと言われています。初めは薬として作られていました。当時は無色透明のお酒で、修道院などで作っていました。1536年の宗教革命の時代になると、修道院が解散になります。職を失った修道士たちは一般庶民たちに教えて生活費を稼ぎました。こうして農民や一般庶民にウイスキーは広がっていきます。では無色のウイスキーが現在の琥珀色になったのはいつ頃なのでしょうか。

17-18世紀ごろになるとイギリスは財政難に陥り、ウイスキーやビールの原料である麦芽に課税し始めます。当時すでに民衆に人気を得ていたビールやウイスキーへの課税は大きな反発を呼び、民衆の中でウイスキーの密造が始まります。人々はシェリー酒の空き樽にウイスキーを保存していましたが、しばらくして樽を開けると無色のウイスキーは琥珀色になり、味や香りもより良いものとなっていました。これはウイスキーの熟成が行われたもので、これをきっかけに現在のウイスキーに近づいていきます。

日本にウイスキーがやってきたのは、黒船来航時と言われています。交渉役の日本人通訳や役人にウイスキーがふるまわれました。その後鎖国の時代が終わると、次第に洋酒を楽しむ場が増え、ウイスキーが日本にも広がることになります。ウイスキー製造を学びにスコットランドに派遣された竹鶴政孝を会社に引き入れ、山崎蒸留所を建設し、1929年に日本初のウイスキーが誕生します。ここから日本でもウイスキーが作られるようになり、庶民にも愛されるお酒となっていきました。

どうやって作られる？～ウイスキーの製造方法～

世界的に愛されるウイスキーはどのように作られているのでしょうか。大まかな流れとしては、「製麦→糖化→発酵→蒸留→熟成→ブレンド」の順に作られます。

製麦

大麦から麦芽を作る工程です。まず大麦をはじめとした原料を糖化させる必要があります。その糖化をするために大麦の発芽時に生み出される酵素です。発芽させた麦を乾燥させて麦芽を作ります。

糖化

麦芽を粉砕し水と混ぜておかゆのような状態にします。製麦で作った酵素の働きででんぷんを糖分に変えていきます。

発酵

糖化させた麦汁に酵母を加えると、酵母が麦汁の糖分を分解しアルコールと炭酸ガスに変え、ウイスキーの香りを作り出していきます。3日弱で発酵は終了します。発酵が終わったものをもろみと言います。

蒸留

もろみを銅製の単式蒸留器に入れて二度に分けて蒸留します。ここでアルコール濃度が一気にあがり、70%ほどになります

熟成（貯蔵）

蒸留した液体を長期間にわたって保存していきます。ちょっとした温度の違いや湿度の違いで味や風味、色が変化していきます。

ブレンド

一定期間の貯蔵を経たウイスキーは樽ごとに個性を持った形で出来上がります。度数やクセが強い状態のため、複数の原酒をブレンドして同じ風味と品質を持つウイスキーにする必要があります。

どんな影響がある？～ウイスキーを飲むメリット～

メリット：カロリーが低い！

蒸留酒であるウイスキーは、糖質やプリン体が含まれていません。そのため、ダイエット中にお酒が飲みたくなってしまった時はハイボールのようなウイスキーがもとになっているものを選ぶといいでしょう。

メリット：高血圧予防になる！

ウイスキーには、抗酸化作用の強いポリフェノールを含んでいるため、血行を良くして、コレステロール値を下げることで、高血圧の予防ができると言われています。

メリット：リラックス効果がある！

なんとウイスキーはその香りをかぐだけで、リラックス効果があるとされています。ウイスキーに含まれるポリフェノールは樽ポリフェノールと呼ばれるもので、その香りがリラックス効果をもたらしてくれると言われています。

どこ産がうまい？～ウイスキーの有名な産地～

ウイスキーの有名な産地として、五大ウイスキーと呼ばれるものがあります。その５つの国は、日本、アメリカ、スコットランド、カナダ、アイルランドです。

これらの国々は独自の風土に合わせた製法で個性的なウイスキーを製造しています。

特に日本には三大ウイスキーと呼ばれる三つのウイスキーがあり、山崎、白州、響が挙げられます。これらのウイスキーは世界的に愛されるウイスキーで、入手も困難なものもあります。たまに居酒屋などで販売されていることもあるので、見かけたときはぜひ手に取ってみてください！

おすすめのウイスキー紹介！

ここでは個人的におすすめのウイスキーを紹介したいと思います！上記の有名な産地で紹介している日本三大ウイスキーはとてもおすすめです。比較的安いお手頃のウイスキーと比べて、後味に嫌なアルコール感が残りにくいと思います。どこかで見かけたときはぜひ一度飲んでみてください！