華やかな色合いのある野菜として有名なにんじん。家庭常用3野菜と呼ばれるほど知名度もある野菜です。お弁当の一品やご飯の副菜としてよく家庭で見かけます。そんな、ニンジンについて調べ、まとめました。
にんじんは何が入っているの?~成分について~
にんじんの栄養素は下のグラフのようになっています。
にんじん100gあたり水分の量が89.1g、炭水化物9.3g、タンパク質0.7g、脂質0.2g、その他0.7gとなっています。(※1)
ナトリウム | 28mg |
カリウム | 300mg |
カルシウム | 28mg |
マグネシウム | 10mg |
リン | 26mg |
鉄 | 0.2mg |
亜鉛 | 0.2mg |
銅 | 0.05mg |
マンガン | 0.12mg |
αーカロテン | 3300μg |
βーカロテン | 6900μg |
αートコフェノール | 0.4 mg |
ビタミンK | 17μg |
ビタミンB1 | 0.07mg |
ビタミンB2 | 0.06mg |
ナイアシン | 0.8mg |
ビタミンB6 | 0.10mg |
葉酸 | 21μg |
パントテン酸 | 0.37mg |
ビタミンC | 6mg |
にんじんの中で豊富な栄養素として目立つものは食物繊維があります。100gあたり2.8g含まれています。1日の成人の摂取目標量は約21gとなっています。(※2)食物繊維は消化酵素の影響を受けないため、大腸まで届き便通を整えたり、肥満の予防を行ったりします。
ほかの栄養素としてビタミンAが多く入っていることが特徴としてあります。ビタミンAの中でもβカロテンを多く含んでいます。これらの栄養素には目の健康を守る効果あるといわれています。
食物繊維豊富でビタミンもいっぱい!
にんじんはどこで作られる?~産地について~
世界でのランキングは1位が中国、2位はウズベキスタン、3位はアメリカとなっています。日本でのランキングは1位が北海道、2位千葉県、3位徳島県となっています。日本全体ではまんべんなく生産できるため常に市場へ出回ってます。にんじんは寒さに強く、冷たい気候でよく育つといわれています。そのため、北海道では夏でも育てることができため生産量が多くなっています。夏に種をまき、秋から春の期間に収穫するのが主流といわれています。他には、春に種まきをして夏に収穫をする春まき栽培があります。
年に2回も栽培されているんだね~
にんじんの人生?~歴史・起源について~
にんじんの原産地はアフガニスタンといわれています。ヒマラヤ山で栽培されていました。その後、ヨーロッパに広まったのが西洋にんじんと呼ばれ、中国に普及されたのが東洋にんじんと呼ばれるようになりました。
日本へのにんじん伝来は江戸時代の初期、東洋にんじんが伝わったとされ、西洋にんじんは江戸時代後期に日本に伝わり、現在まで形を変えず普及していきました。
にんじんが漢字で「人参」とよばれるのは形が所以とされています。朝鮮にんじんの形が人の姿に似ていることからつけられました。
根の部分が人の足みたい!
にんじんにはどんなものがあるの?~種類について~
西洋にんじん
現在の日本で最も普及されているにんじんの種類が西洋にんじんだといわれています。長さは15~20㎝ぐらいのものが主流で、綺麗ないオレンジ色をしています。肉質が柔らかく、甘みがあるのが特徴です。
東洋にんじん
細長くオレンジ色というよりは赤色をしていました。江戸時代後半から戦前までは西洋にんじんが主流だったといわれています。ですが、育成のむずかしさから西洋にんじんがやがて主流となりました。現在、日本で育てられているものは金時人参で、東洋系の中で唯一残っている品種だといわれています。発色がよくお正月のお雑煮に使われることがあります。
普段食べられているのは西洋にんじんだね!
にんじんのおいしい食べ方とは~料理について~
にんじんのグラッセ
グラッセとはハンバーグやステーキの付け合わせとして用いられるもので、柔らかく甘みのあるものとなっています。バターを使って砂糖などと一緒に煮こみます。表面にはつやが生まれます。冷えてもおいしいのでお弁当の一品にもぴったりです。
にんじんの天ぷら
にんじんの千切りを天ぷらにしたものになっています。カリっとしていてにんじんの甘みがマッチしていて色が鮮やかなオレンジ色という点もあり、天ぷらの一品として際立ちます。
メイン料理はすくないけど副菜で目立っているね~
参考文献
※1「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」 https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_00001.html?_ga=2.36550816.1458638446.1710654005-1817064741.17105109921710510992
※2厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年)」
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf
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