[野菜大全]ジャガイモの秘密

カレーや肉じゃがなどたくさんの料理に使われる野菜ジャガイモ。今回は世界で主食となる国もあるほど有名な野菜、「ジャガイモ」についてまとめました。

ジャガイモには何が入っているの？～成分について～
ジャガイモはどこで作られる？~産地について~
ジャガイモの人生？~歴史・起源について~
ジャガイモにはどんなものがあるの？～種類について～
1. 男爵いも
2. メークイン
ジャガイモのおいしい食べ方とは～料理について～
1. 肉じゃが

ジャガイモには何が入っているの？～成分について～

ジャガイモの栄養素は下のグラフのようになっています。

　ジャガイモ100gあたり水分の量が81.1g、炭水化物15.9g、タンパク質1.8g、脂質0.1ｇ、その他1.1 gとなっています。(※1)ジャガイモの栄養素として一番目注目すべき点は炭水化物の量です。

　炭水化物は体のエネルギー源となるものでブドウ糖に分解されて全身へと運ばれます。炭水化物の一日の摂取量は1日に摂取するカロリーの50～65％にするという目標量ということになっています。(※2)成人男性の一日の目標カロリーは2650kcal、50～65％のカロリーは1325～1723kcalです。炭水化物は1gあたり約4kcalのエネルギを作り出すため、炭水化物の一日の摂取量として331～431gと計算から求められます。このように考えるとジャガイモの炭水化物量は少なく感じますが、お米を食べる量が少ないときに副菜としてジャガイモを使った一品を用意すれば適度に炭水化物を摂取することができます。

ナトリウム	1mg
カリウム	420mg
カルシウム	4mg
マグネシウム	19mg
リン	46mg
鉄	1.0mg
亜鉛	0.2mg
銅	0.09mg
マンガン	0.42mg
ヨウ素	１μg
クロム	1μg
モリブデン	3μg
βｰカロテン	2μg
ビタミンK	1μg
ビタミンB1	0.08mg
ビタミンB2	0.03mg
ナイアシン	1.6mg
ビタミンB6	0.20mg
葉酸	20μg
パントテン酸	0.49mg
ビオチン	0.5μg
ビタミンC	28mg

　ビタミンCも多く含まれています。人の体内で作ることができないビタミンCは体を作る際のコラーゲンの生成に必須のものとなっています。大航海時代に長い船旅で野菜の供給が少なかった船員たちの間で流行した壊血病を予防する成分でもあります。ビタミンCの一日の摂取推奨量は100mgとなります。(※2)

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ビタミン豊富でとっても魅力的！

ジャガイモはどこで作られる？~産地について~

　世界で一番生産されている国は中国といわれています。日本は29位であまり高くありません。日本の中での生産ランキングは1位北海道、2位鹿児島、3位長崎というようになっています。

　春と秋の2回栽培されています。春と秋では生育中の気温の違いがあるため品種を分けて育てる必要があります。春では、男爵、キタアカリ、メークインと呼ばれる芽が出るまで時間がかかる品種が育てられます。秋ではデジマ、アンデスレッドと呼ばれる品種が育てられます。

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年に2回も栽培されているんだね～

ジャガイモの人生？~歴史・起源について~

ジ　ャガイモの原産地と呼ばれる場所は南米のペルーだといわれています。アンデス山脈の高地の厳しい環境中ではじゃがいものような保存にきく食材が適しており、食べらていました。紀元前何千年前から育てられていたといわれています。

　1500年代、大航海時代になると南米大陸がヨーロッパが探索を始めました。その中のスペインの征服者はじゃがいもに興味をもちヨーロッパに持ち込みました。これが世界にジャガイモが広まる第一歩になりました。

　日本には1598年にオランダ人が長崎に持ち込みました。「インドネシアのジャカルタから持ち込まれたいも」というのがジャガイモの名前の由来になったといわれています。初めは食用として広まりませんでしたが、飢饉のたびに飢えをしのぐための作物として徐々に普及していきました。その後品、種改良が行われ現在の食卓に並ぶジャガイモへとなりました。

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保存食としての役割として活躍！

ジャガイモにはどんなものがあるの？～種類について～

男爵いも

　男爵いもの表面はごつごつしていて、芽の部分が深くくぼんでいます。そのため、皮は少しむきにくくなっています。ほくほくした食感が特徴で、煮崩れしやすいという欠点もあります。味を良く吸ってくれるので煮物に使うといいですが火加減を調整し煮崩れしないようにする必要があります。男爵の名前の由来は男爵いもの品種を発見した、川田龍吉男爵がもとだといわれています。

メークイン

　表面は少し細長く、丸みおびたものとなっています。実の色は淡黄色となっているのも特徴です。皮が剝きやすく、実も粘着質なため、煮崩れしずらいのが特徴です。でんぷんの含有量は男爵と比べて少なくなっています。名前の由来は中世ヨーロッパの春の祭り（メーデー）で選ばれる女王（クイーン）がもととなったといわれています。