[野菜大全]大根の秘密

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 代表的な根野菜として一番に思いつくのは大根ではないでしょうか。今回はそんな大根の秘密について詳しく解説したいと思います!

大根には何が入ってる?~成分について~

大根の栄養素水分の量は下のグラフのようになっています。

大根100gあたり水分の量が94.6g、炭水化物4.1g、タンパク質0.5g、脂質0.1g、その他0.7gとなっていて水分の量が多い野菜となっています。そのうえカロリーは15カロリーで低カロリーですが食物繊維はその中に1.4gも入っていることが特徴です。成人男性であれば21グラムの食物繊維を必要としているため大根を食べることによって食物繊維の摂取を大きく助けるが出来ます。

またビタミンCが豊富という点も大根の特徴といわれています。ビタミンCは人の体では合成できないのにも関わらず、不足してしまうと血管がもろくなってしまうので外部から摂取する必要があるのです。他にはエネルギーを作るのを助けるビタミンB1を0.02mg、ビタミンB2を0.01mg(大根100gあたり)含んでいます。また、タンパク質の代謝のサポートをするビタミンB6が0.04mg、脂肪酸の合成に必要なナイアシンが0.3mg入っています。

大根を食べたときに一度は感じたことはある辛いという感覚、これは外敵から身を守るためのものです。そして、辛みの原因はイソチオシアネートという化合物群です。大根はアブラナ科の植物でほとんどのアブラナ科の植物には辛みの成分であるイソチオシアネートが入っているといわれています。

Alfie
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大根の約9割は水分でしかも低カロリー。ダイエットにもってこいの野菜!

大根の人生?~歴史・起源について~

 現在では、日本全国の家庭料理に広く普及している大根ですが、どのように日本に渡来し、浸透していったのでしょうか。大根の発祥から順に解説したいと思います。

さかのぼること4000年以上前、古代エジプトで大根はすでに栽培されており、ピラミッドを建設している労働者たちは食料として大根を食べていたとされています。

そこから世界の各地に広まっていき、日本に大根が伝わってきたのは、およそ8世紀ごろで、栽培が広まったのは江戸時代ごろからです。この時代から、家庭料理への普及は進んでいたといえるでしょう。しかし終戦に伴い、食文化の西洋化や人手不足、肥料不足などの要因が重なって、生産量は減少していきました。最盛期ほどではありませんが、現在も国民に愛される食材として、家庭料理などに幅広く活用されています。

Alfie
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大根は4000年以上前から人類に愛されてきた食材だった!

大根を食べるとどうなる?~メリットについて~

大根でがん予防効果!!

 大根を食べることによってがん予防を期待する事ができます。大根に入っているイソチオシアネートががん予防の効果があると考えられています。抗酸化物質であるイソチオシアネートは構造にN=C=Sの配列を持っているものです。臓器の作用を高めて有害物質の排除を行ってくれます。近年の研究でイソチオシアネートががんに有意な効果をもたらすことがことが分かっています。大根をすりおろすとイソチオシアネートが発生するといわれているため生の大根おろしを食べるとよいかもしれません。

腸内環境改善?!

 次に代表的な効果としてあるのは腸内環境を整えてくれることです。大根にはたくさんの食物酵素が含まれています。加熱すると食物酵素の働きが弱くなってしまいますが、生などで食べることによって食物酵素を多く体に取り込むことができ腸内の免疫効果の向上を期待する事が出来ます。

Alfie
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大根を食べて健康になろう

大根はどこで作られる?~産地について~

日本全国で食べられている大根は一体どこで作られているんでしょうか。生産量が多い主要産地は千葉県、北海道、青森県、鹿児島県です。4つの道県は気候が異なる県ですが、これらが主要産地になっているのには理由があります。普段食べている大根には、収穫時期が異なる4つの大根が存在し、それぞれ味も異なります。

春大根は、種を3-4月にまき、5-6月に収穫する大根のことで、先が細くなっているのが特徴です。辛みが少しあり、水分量が多く、身が引き締まっていることから、サラダや漬物に合うと言われています。夏大根は辛みが強く、食感も固いことが特徴です。煮たり、サラダにするよりは焼いて楽しむのがいいと言われています。秋大根は春大根よりも水分量が多いのが特徴で、様々な料理に合うと言われています。冬大根は寒さから身を守るために糖分が増すことから、甘みが強く、みずみずしい上に、葉もやわらかいのが特徴です。サラダに使ったり、おでんに入れたりと様々な方法で利用されます。秋と冬はまとめて秋冬大根と呼ばれることもあります。春、秋、冬大根は千葉県や鹿児島県などの温暖な環境下で育てられ、夏大根は青森県や北海道などの冷涼な環境下で育てられます。

それぞれの道県が気候を生かした栽培方法を確立し、生産量を向上しています。上記のような生産体制のおかげで、一年中大根を食べることができます。

Alfie
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季節ごとに味の違う大根を楽しめる!

大根の美味しい食べ方とは?~料理について~

干した大根は栄養たっぷり!切り干し大根

大根料理の代表格といっても過言ではないないものといえば切り干し大根です。だしの味と大根の触感が相性抜群で癖になる料理です。大根を干すという一手間がありますが、その一手間により酸素が活性化し栄養価を高めることができます。

魚との相性抜群、ぶり大根

大根にはタンパク質の分解を助ける食物酵素がはいっているので魚や肉料理と相性ピッタリ!寒い季節の旬である大根と同じく旬が冬のぶりは同じ時期に手に入れやすくなっていて材料はそろいやすいのが特徴です。

Alfie
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どれもおいしそう~

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