今回はUnrealEngineの理解を進めていく上で非常に重要なデータ型と変数について解説していきたいと思います。
データ型とは?
データ型とは、値がどのようなデータであるかを定義するために用いられるものです。
りんご→文字列(String)型
4→整数(Integer)型
このように、りんごという文字データはString型、4という整数はInteger型というデータ型に割り当てることができます。
このように、プログラムをする際には必ずそれぞれの値ごとに適したデータ型が指定されてる必要があります。なぜならデータ型によって役割が変わってくるからです。例えば、4というデータをString型に指定した際、数学的な意味を持たず単に見た目のみを持ったデータになります。
言葉にすると難しいですが、勧めていくうちに感覚的にわかっていくものですので理解できなくても問題ありません。
データ型の種類
UnrealEngineではPyhonなどの通常のプログラミングではないゲームエンジン特有のデータ型があります。それらを含めて紹介していきます。
Boolean | True,Falseの二つの真偽値を持つデータ型。 |
Integer | 整数値のデータ型。 |
Float | 少数を持つ数値のデータ型。 |
Vector | X,Y,Zの3つの座標を持つデータ型。 |
Rotater | ロール、ピッチ、ヨーの三つの値を持つデータ型。 |
Tramsform | 座標、回転、スケールの3つの値を持つデータ型。 |
Object | オブジェクトを参照するデータ型。 |
基本は書いてある通りなんですが、Object型だけ難しいので追加で説明します。まず前提として、オブジェクトとインスタンスはほぼ同じ意味でつかわれるので、混乱しないようにしましょう。
Object型とは、クラスから生成されたオブジェクトを指定するデータ型です。
写真のコメントアウトされている部分がオブジェクト参照型のデータを持っています。今回はSM_ChamferCube3というオブジェクトを指定しており、ターゲットというピンに接続することで前に進むオブジェクトがSM_ChamferCube3であることを明確にしています。
変数とは?
変数とは、データを入れておくための箱に名前を付けたものです。変数に代入された値は途中で変更できたり、参照できたりします。
これは実際にやるほうが要領がつかめると思うのでやってみましょう。
レベルBPを開いてください。
マイブループリントパネルの変数タブの+ボタンをクリックしてください。これで新たな変数を作ることができました。
名前をString、データ型をStringに指定しましょう。これでこの変数は文字のデータを入れることができるようになりました。
一度コンパイルを押すと詳細パネルからデフォルト値を指定できるようになります。今回はHelloWorldと入力しましょう。
変数タブからStringをドラッグし、GetStringを選択し、得られたデータをPrintStringにつなげましょう。コンパイルを押して実行します。
無事にHelloWorldと表示されました。
変数はブループリントで自由に上書きできます。
Stringをドラッグし、SetStringを選択し、新しくWorldHelloを代入します。写真のようにグラフを作り、実行しましょう。
今度はWorldHelloと出力されましたね!これは途中で変数の中身が上書きされたことを表しています。
変数は所持しているコイン数、残り体力などのカウントにも使うことができます。今回はチュートリアルなので簡単な説明と使い方のみを紹介しました。今後具体的な活用方法を紹介したいと思います。
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