[ドリンク大全]水の秘密

私たちが毎日どこかしらから摂取している水。生命活動を維持するには水が必要で摂取しなければ数日のうちに命の危険にさらされるでしょう。そんな水の正体はどのようなものなのでしょうか。

いつから飲まれてる？～水の歴史～

今回紹介するのは日本での水の歴史を紹介したいと思います。

日本に初めて水道が作られたのは、江戸時代ごろです。戦に使われていたお金が、戦の時代の終了とともに余裕が出てくるようになります。そのお金が治水工事や上水道づくりなどに使われるようになりました。治水の影響と農業技術の改良で米の総収穫量が増え、人々の生活を変えていきます。

明治時代になり、重化学工業の発展が進むと工業用水の需要が拡大していきます。濾過技術が発展していなかったことから、衛生環境が悪化しコレラが流行してしまいます。

この出来事をきっかけに浄水場のような設備が整い近代的なものになっていきます。現代になっていくと水に対する法律が制定され、水質汚染事故などもほとんどなくなって、現在の世界に誇れる安心安全でおいしい水道水が提供されるようになりました。

水って全部一緒？～水の硬度～

皆さんもどこかで、硬水、軟水という言葉を聞いたことがあると思います。実は水には硬度というものが存在しています。硬度は水1000mlに溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表した数値で硬度を表します。硬水や軟水を決める基準は国やWHOが決めたものがあり、日本でも日本の基準を使って判定しています。硬度0-100mg/lを軟水、101-300mg/lを中硬水、301mg/l以上を硬水としています。硬水はマグネシウムが多いので飲みごたえがあります。

海外の食事では、ミネラルが不足してしまうため、水からミネラルを摂取する目的で硬水が飲まれています。

どんな効果があるの？～水を飲むメリット～

メリット：美容にいい！

実は体内の水分量は人の見た目に大きな影響を与えます。赤ちゃんの肌がとても綺麗なのは、肌の角質層に水分をたくさん含んでいるからです。水を飲むことで血行が良くなり、体の隅々まで栄養素が届くようになり、代謝をあげることができます。

メリット：生活習慣病も予防できる！

水分が不足すると、血液がドロドロになりやすいです。十分に水分が取れていると、血流がよくなり、血液内の脂質や糖、塩分などを排出する働きをしてくれます。そこから高血圧や糖尿病などの生活習慣病の予防につながるとされています。

どこの水が美味しい？～水の有名な産地～

水はやはり自然豊かなところで豊富な水量を確保することができます。日本国内では、山梨県や静岡県の2県だけで国内の半分以上のミネラルウォーターを生産しています。そのためワインやお酒なども山梨県で作られたり、山梨県の水が使われることが多いです。富士山は多層の玄武岩層が形成される世界唯一の地形で、その玄武岩層をゆっくりと浸透する間にミネラルが程よく溶け込んだ美味しい天然水となります。

おすすめの水を紹介！

一見同じように見える水ですが、実は国際味覚審査機構で水の審査が行われるほど味が異なります。その審査において、優秀味覚賞をとったのが、「ふくしまの水」です。筆者自身も飲んだことはないですが、世界のシェフやソムリエが選んだ水は一度飲んでみたいですね！